2009年8月17日月曜日

序:Modern Superstition.

八戸は不思議な街である。

いまだに“伝統”が現役でありながら高度に都市化されているのだ。

大袈裟なくらい海が広がり、
ソレにともなって河川が街のド真ん中を無遠慮に走り、
鬱蒼とした樹林が残り、深い濃霧に覆われ、
その上に何不自由無い近代都市が張り付いている。
そんな新産業都市の傍らでは古代の貴重な遺跡が続々と発掘されている。

トラディショナルとサイバー
「伝承迷信」と「産業科学」が違和感も無く融合しているのである。



こういう多彩な様式を合わせ持つ何でもアリアリの街には、
古来から“棲息”する非人非獣の未知生命体、
あるいは“存在”および“概念”が未だ居座り、
更には新たな都市伝説が産まれ得るのではないか?

市内に散らばる妖怪変化の伝承の多さはいったいどーだ?

十分に近代化された街に点在する多くの鳥居は何を意味するのだ?

そこで、
八戸に伝わる“不思議”の類を自由研究の課題として、
この街をなんとな〜く散策してみることにした。


要するに、暇なのだ。
 

0 件のコメント: